皇 武 道 塾


English


理念


当塾は

日本武道の本源は
古神道 にありとの理念に基づき

自ら争わない神武不殺の

箴剣 (誡めて改心させ得る剣) こそが

日本武術が世界に誇るべき
武徳 であると主張するものである。

当塾は

以上の理念に基づき

古武術を伝習し

精神の修養と身体の鍛錬を図り

指標なき現代に 明々不滅の燈火を点し

人の
霊人としてのあるべき姿を示さんと活動するとともに

国家・社会に有用の人材を育成することを

その目的とする。



創設

創設については

大日本祓禊所初代先師・多田雄三山谷翁により

昭和十年代に提唱されたものを

石田博昭盛山が 禊流多田傳継承を期に

平成三年に開塾し 今日に到って居る。


目的


凶暴・凶武なる闘争術を排除し

本来の神聖なる武術を追及するとともに

神武不殺の古武術を傳習することにより

身体の鍛錬と 精神の修養を図る。


その修錬により
凡体(半健康体)を健体に、

健体(健康体)を彊体に、

彊体(強健体)を更に 精体(浄化された体)へと昇華するとともに、

俗心(迷いの心)を康心に、

康心(安らかな心)を彊心に、

彊心(しなやかな心)を 天心(自由な心)に

甦生させることを修行の目的とする。


これは古神道における
みたままつり の体現である。


みたままつり とは

心身共に調和のとれた状態を築くことであり

これを行なうことこそ

日本武道の真骨頂であると言える。


塾則

如何に財を成し 身を立て 名を挙ぐるも

その心魂 正誠正義の志士にあらざれば

伝授一切不可を基本原則とする。




〈 伝 習 武 門 〉

〈第一門〉神道夢想流杖道   ◇神道夢想流杖道
                      ◇神道流剣術
                      ◇内田流短杖術
                      ◇一角流十手術
                      ◇一心流鎖鎌術
                      ◇一達流捕縄術
                    
                     
                       ●第1回 神道夢想流杖 清隆會 名古屋傳習會消息(平成17年4月30日・5月1日)

                       ●第11回 神道夢想流杖 清隆會 名古屋傳習會消息(平成22年9月5日)


〈第二門〉尾張天心古流拳法 
                      ◇天心古流:拳法(打拳・逆手・短棒・半棒・杖術)
                      ◇澄水九鬼神流杖術
                      ◇浅山一傳流体術
                      ◇一心流体術
                      ◇天心象水流拳法
                     (別伝)
                      ◇神伝不動流体術
                     


〈第三門〉神伝武術 九鬼神流 ◇剣法
                      ◇棒術
                      ◇半棒
                      ◇薙刀
                      ◇槍術
                      ◇體術

〈第四門〉法典流武術
                      ◇古剣・刀術
                      ◇分銅術
                      ◇杖術
                      ◇鎖武器
                      ◇鉄杖
                      ◇棒鎖
                      ◇祕武器 
                      

【 主 な 行 事 】

◯平成14年 1月  7日        皇武道塾 新年鏡開き式
◯平成14年 4月 28日        大府市ツツジ祭演武
◯平成14年 5月 5日         名古屋城古武道大会演武
◯平成14年 5月 7日         皇武道塾 尚武祭
◯平成14年 8月3・4・5日      木曾御嶽山夏山修行
◯平成14年 8月18・19日       熊野本宮大社奉納演武・玉置山修行
◯平成14年 9月 10日         皇武道塾 重陽祭
◯平成14年10月 6日         熱田神宮奉納演武(名古屋まつり協賛)
◯平成14年10月27日         玉鉾神社清掃奉仕
◯平成14年11月 3日        玉鉾神社大祭奉納演武    
 

        〔名古屋城古武道大会演武風景〕   平成15年5月5日

<        
尾張天心古流拳法                     

              神道夢想流杖道
〔玉鉾神社清掃奉仕風景〕    
平成14年10月27日
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         〔玉鉾神社奉納演武風景〕 平成14年11月3日

       

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<神道夢想流杖道        
<        九鬼神流薙刀
<
<
<一心流鎖鎌術     
<     天心古流拳法捕手(挫)術 
                          

【 古神道と伝承武術との符合 】

当塾及び禊の庭で伝承する武術と古神道には奇しくも符合する点が多くある。

これによっても、日本武術は日本神道に淵源することが充分に窺うことが出来る。

その先ず第一は、神道夢想流杖と交錯して伝えられたと思われる『神道無想流妙語之巻』である。

これは、塾長が先師・濱地光一師範から「これに記されて居る念力の修業をするように」と授かったものである。
題名は「神道想流」と在るが、その後書に昭和六年七月二十二日附で、筑前住吉神社殿において「本書は不肖、道春義、五十二歳、病に犯され後に譲る人なきを憂いて、末永節先生に相談の上、同流師範・杖術高山氏に記認して授く。後滅を恐れ、正副二本を作し、その一本を末永先生に呈す」と、天台寺一派僧祇・道春と言う人物によって記されて居る。
内容は、武術の修業と共に、体術と念力の修業について説いたものであり、著者は中村弥次郎角山、日付は建治二丙子年(西暦1276年)三月一日とある。

この「神道想流」と「神道想流」は「夢」と「無」との違いこそあれ、読みは全く同じであり、「しんとうむそうりゅう」と言う流儀名は、夢想権之助流祖が神道夢想流杖を創流する以前から在ったことが窺われる。
それはさておき、この『神道無想流妙語之巻』に記されて居る「顯幽表裏・三靈魂神・神人萬有・邦土宇宙・・・・」の呪文は、禊流で常用される『産魂詞(むすびのことば)』そのものである。

これは何を意味するのか。
近代禊中興の祖・川面凡児翁は大分県・宇佐八幡宮の別当職の末裔と言われるが、この『神道無想流妙語之巻』の伝承された筑前・住吉神社とは、おそらく中世以来、同一の修験者、若しくは行者集団の霊場であり、その中で夢想権之助流祖が修行した痕跡を示すものではないかと言うことが窺われるのである。

事実、禊流に伝わる邪靈憑依者・狂者を調伏するヌサ捌きは、神道夢想流杖の奥(仕合口)・水月そのものであり、若しかすると、夢想権之助流祖はこのヌサ捌きを見て居た可能性も浮かび上がって来るのである。
更に、禊流のヌサは、女竹を使用するのが古伝であることから、流祖の「丸木をもって水月を知れ」と言う満願の日のご神託の閃きも、何かしら接点を感じさせるものがある。

若しその通りだとすると、神道夢想流杖術は古神道禊流の武的表現であると言うことも出来るのである。
これは私ども、同流を修める後昆にとって誠にありがたいこととなる。

更に第二には、同じく神道夢想流杖は、神祇伯太瓊傳・雅壽王傳直傳一世・青柳種信翁もこの流儀を学ばれて居ることである。

筑前国学の泰斗、吾が青柳種信翁は明和3年(西暦1766年)、福岡藩足軽・青柳勝種の次男として生まれ、初名は種麿又は種満、通称は勝次と称し、号は柳園と名乗られた。若かりし頃、足軽の常としてか、神道夢想流杖を地行派の古森清兵衛について学び〈初目録〉を伝受されて居られるとのこと、将に奇縁としか言いようがない。

第三は、一の太刀についてである。

神道夢想流杖の流祖・夢想権之助勝吉は神道流剣術を学び、極意である一の太刀を授けられ、更に研鑽工夫して杖術を編み出したとされて居るが、その一の太刀は神道夢想流杖のどこに表されて居るのか。
これは一の太刀そのものについて知らなければならないが、幸い古流兵法教場・春風館道場に伝わる新陰流兵法の中に上泉伊勢守直伝の一の太刀が含まれて居り、それにより神道夢想流杖の中の一の太刀の用法を窺がうことを得て、流儀の一端を確認することが出来たのである。

この一の太刀は、神事に用いられる幣(ヌサ)の用法をそのまま太刀の術として用いたものであることは瞭然であり、これは同様に九鬼神流においても奉幣剣としてヌサの捌きにならった剣の技が伝えられて居り、これこそわが国古剣術の本源と言うことができる。。
およそ神伝武術においては、妖魔を調伏し、済度・救出・誘導して本来の時・処・位にたち帰らせることを究極の目的とするものであり、その為の業として武術が存在し、その代表格として〈ツルギ〉を象った剣を用いる剣法があるのである。

〈ツルギ〉とは、〈ツ〉と言う光の粒・宇宙電気の粒子が、〈ル〉と言う螺旋力によって螺旋構造を成し、〈ギ〉と凝止・結晶した、建御雷(たけみかづち)と経津御魂(ふつみたま)の発露としての言霊(ことたま)で、これを己の腹中に煉り上げ、霊光として発現し妖魔を懲らしめる祓・禊の神器であり、これを一心剣の遺訓と言い、武の本源と成すのである。

後世、人間の霊力が衰え、これに代わる物として幣(ヌサ)を用い、時代が下ると共に剣を用いるに到り、更に太刀と替わり、その技術がいろいろ研究・工夫・洗練されて流儀が起こり今日に到って居るものの、その真髄は〈ツルギ〉の発現でなければならない。

これが神道流剣術の祕奥・天眞正の祕伝であり、神伝武術に伝わる天眞兵法なのである。

そして、この天眞正傳・天眞兵法を体現するに十種神寶の修法を以って、十魂尊身の神身を築成するのであるが、これは現代的に言えば古神道内丹法と言うべきものである。

この古神道内丹法による武門は亦、天津鞴韜(あまつたたら)神伝武門とも言われ、形而上の火炉である中黄丹田を煉り上げる天津鞴韜の修法を根本とする武門であり、これこそ神代の武門と言うことが出来よう。

更に、兵家帳中の祕伝『龍虎二巻』と共に伝えられる、三才一貫の祕儀・事理一貫の祕儀・道器一貫の祕儀としての「一│十卍◯(いっこん・じゅう・まん・えん)」の口伝は将にこれを教えたものであり、これは又、我が神祇伯太瓊傳に伝わる布斗麻邇御霊(ふとまにのみたま)の展開に他ならない。

このように日本武道と古神道とはその濫觴から密接不可分の関係にあることは明白であり、当塾において両道を併習する所以もここにある。



【 塾 長 の 武 歴 】  



皇武道塾 塾長
  石 田 博 昭

◯神道夢想流杖道    
昭和41年より濱地光一師範に入門。昭和60年、師範他界後、遺言により西岡常夫泰法師範および濱地光男信一師範より教導を受け、平成8年・免許皆伝となり泰光と号す。
全日本剣道連盟 杖道教士七段

◯尾張天心古流拳法   
昭和40年より空手道を空手道善修館長・千田広善師範、日本空手道泊親会長・伊藤幹之師範より教導を受け、昭和56年・師範となる。
全日本体道連盟初代総師範・藤谷登昌利師範より、天心古流拳法・浅山一傳流体術・神伝不動流体術・本体高木揚心流柔術などの教導を受け、平成6年・師範となる。また先師・高松寿嗣翁と藤谷昌利師範より一字づつをとり利嗣の武名を授かる。
日下開山武術学府長・正武天心古流拳法宗家・岩城英男象水師範より、正武天心古流拳法・浅山一傳流体術・一心流体術・象水流掌法などの教導を受け、平成9年・印可相承、尾張天心古流拳法二代宗家を拝命し、静水の武名を授かる。

◯神伝武術 九鬼神流
神伝武術 九鬼神流第二十代師範家・高塚叡直理孝師範より教伝を受け、平成14年8月、皆伝・師範となり、玄包子・叡拓の仙号・道号を授かる。平成17年8月、皆伝指南免許、平成20年3月、龍虎之巻を授かり、第二十一代師範家となる。

◯法典流武術
法典流錬心塾々長・橘九重院法典第十四世相伝師範より教伝を受け、平成7年・愛知支部長、平成13年・直心位および右近守法典の武名を授かり、平成15年12月・流儀の祕伝書『蔵書七巻』を伝受する。平成17年12月・目録皆伝の相伝書を伝受する。

◯その他
古流兵法道場・春風館々長・加藤伊三男師範より教導を受け、尾張貫流槍術・新陰流兵法の目録を授かる。
新陰流居合を鹿嶋清孝師範より教導を受けるも、まもなく(昭和46年)他界された為、後年先輩である神戸信夫師範より改めて伝授を受ける。
武兄・全日本体道連盟二代会長・瀧元政彦昌嗣総師範より空真法の伝を受ける。
武兄・安芸天心古流拳法二代宗家・兵法二天一流十八代宗家・新免二刀流剣術十九代宗家・柳生心眼流兵法術師範家・濱田恒男鏡水師範より柳生心眼流兵法術・兵法二天一流・新免二刀流剣術の伝を受け、平成15年・兵法二天一流の皆伝を授かる。
木曾御嶽山行者・猪子末之師よりの信濃古忍の伝を継承する。

【 参考資料 】

『 天真正伝神道夢想流 杖道求真 』 初刊のご案内


A5版103頁

定価 1944円

(送料込み)

平成27年9月1日発行

発行所  ブックウェイ

お申込みはこちらへ

は じ め に

私は、神道夢想流杖を、黒田藩杖術師範家の血筋であられる濱地光一師範に十七歳の時から学び、恩師のご逝去後、師のご遺志に従って、清水隆次師範門下の弟弟子であられた西岡常夫師範に就いて学ぶと云う、まことに有り難きご縁を戴いた。

そして、両師より〈生きた杖〉が遣える事が傳承者の使命であり、又、それを後世に伝える事が杖の中興の祖であられた清水隆次師範の悲願であったと承った。

その〈生きた杖〉の遣い手となる為、神道流剣術十二本・神道夢想流杖六十四本の形の示す、真の剣と杖を求めて稽古すること、今日に至って居る。

本書は、先師から賜わった教えを元に、これまで自分が修めた諸流派の教えも加味して、常日頃の稽古の際に私自身が心掛けて居ること、門人に重要な留意点として繰り返し指導して居ること、又、その時々に気付いたことなどをつれづれに書き留めた平成二十五年に於ける約十か月間の「稽古日誌」を、門人の希望に応じ纏め直したものである。

この小著がいささかでも読者の参考となれば幸いである。

                                                                       
神道夢想流杖 免許皆傳
皇武道塾 塾長
                     石 田 博 昭 盛 山


目次

はじめに
1、稽古とは訓練に非ず摺り込みである
2、稽古は真似ることから始まる
3、形稽古こそ自由自在となる稽古である
4、稽古と言うものは全て自己責任である
5、見取り稽古の大切さを知れ
6、馴れ・弛(だ)れ・崩れを避け真剣に稽古せよ
7、何事もその勝れたる処を学ぶべし
8、基本に勝る奥儀なし
9、十文字勝ちに勝る勝ち口なし
10、最初にして最後は打ち込みの稽古である
11、常に杖に隠れて技を行なうべし
12、〈太刀落〉の形に秘められた教え
13、〈アウン〉の悟りを技に生かす
14、実伝でなければ伝わらない〈生きた杖〉
15、正しい技は手の内次第
16、技の如何は足にあり足こそ技の要なり
17、生きるか死ぬかは太刀筋にあり
18、無限に変化する八相の構え
19、親の心を以て打太刀をせよ
20、見えねども気迫を養え形稽古
21、残心の大事
22、抜刀は唯抜くに非ず常に切る心を持て抜くと知れ
23、小太刀こそ無刀捕りへの下稽古
24、〈卜伝一の太刀〉の遣い方を知れ
25、繰り付けの技を見直せ
26、繰り放しは相手の右後ろに崩すべし
27、逆らわず、相手に和すこそ極意なり
28、常に三挫きを心がけて技を遣うべし
29、気合いとは言霊であるその音力を身に着けよ
30、目付けは何処にも居着かず全体を捉うるべし
31、〈飾り〉は神伝武術の證である
32、神道夢想流杖の本懐は〈生きた杖〉を遣うことにある
33、併伝武術に就いて
34、天真正伝への道
35、ひたすら心を鎮めるべし
36、武徳を求めて
むすび
石田盛山著『 本朝武道論 』
( 現代神道の会刊 )

『本朝武道論』 抄録

以上

< 禁無断転載 >

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