能 理 斗


                                               
神事を行なうに際して言霊が用いられるが、これには能理斗(のりと)がその代表的なものである。
能理斗は言霊が丁度、薬の処方のように、その目的に応じて必要な数だけ順序良く配列されて居て、これを称えることにより微妙な波動場を造り、そこに浄化された世界を築き上げるもので、即、神勅で、神命で、神名で、人間の耳に聴き得たる神と伝えられて居る。
又、能理斗を一般に祝詞と書くのは尸祝(ししゅく)の白す詞の略であり、祝殿(はふりどの)で行われる葬送(はふり)の詞の義となり、神に白す詞との意に非ずとされ、多田雄三山谷先聖以来、本會では能理斗の文字を用いて居る。



                                                         多田雄三山谷先聖筆録

● 祓 言 (はらへことば)

たかまのはらに かむつまりいまします かむろぎかむろみのおほせもちて とよあしはらのみづほのくにを やすくにと たひらけくしろしめさむ。
高天原に神留りいまします神漏岐・神漏美の命以ちて 豊葦原の水穂の國を安國と平けく知ろしめさむ。

くにのうちとに あまつつみ くにつつみ ここたくのつみいでむをば あまつみやごともちて あまつのりごともちて
國の内外に天津罪・國津罪・許々太久の罪出むをば 天津宮事以ちて天津宣事以ちて

 ヒフミヨイムナヤコト と かずかずよみて のこるつみはあらじと
一・ニ・三・四・五・六・七・八・九・十と、數々算みて 遺る罪はあらじと

はらへたまひ きよめたまふことを せおりつひめのかみ はやあきつひろのかみ いぶきどぬしのかみ はやさすらひめのかみ もちさすらひうしなひてむ。
祓へ給ひ清め給ふことを 瀬織津比盗_・速開都比盗_・氣吹戸主神・速佐須良比盗_ 持ちさすらひ失ひてむ。

かれ すめらがみかどに つかへまつる つかさつかさのひとらをはじめて あめつちのありのことごと つみといふつみはあらじと 
故 天皇が朝廷に仕へまつる官職の人等をはじめて 天地のありのことごと 罪と云ふ罪はあらじと

はらへやらへたまふことを かしこみかしこみて をろがみまつり いやまひまつり まつりまつる。
祓へ却へ給ふことを 恐み惶みて拜みまつり感謝ひまつり祭りまつる。

あまてらすおほみかみ かむろぎのみこと かむろみのみこと たけはやすさのをのみことと おほみなはたたへまつりて あめのみおや あめゆづるひのあまのさぎりくにゆづるひのくにのさぎりのみこと  
天照大御神 神漏岐命・神漏美命 建速須佐之男命と大御名は稱へ奉りて 天祖 天譲日天狭霧國禅日國狭霧尊   

かしこし。
畏。




● 壽 詞 (ほぎことたま)

かけまくも かしこきかも
挂けまくも畏きかも

あまてらすおほみかみの みはるかします  よものくには      あめのかきたつきはみ  くにのそぎたつかぎり 
天照大御神の見霽かします四方の國は 天の壁立つ極 國の退立つ限り

あをくものたなびくきはみ  しらくものおりゐむかふすかぎり   やすくにとたひらけく   しろしめさむ。 
青雲の靄く極 白雲の墜ゐ向伏す限り 安国と平けく知ろしめさむ。

かみながら  あがひのみこの  おほみまの おほみたからと  ひさかたの あめののりごと  われもまた  かみのみわざのなかにして 
惟神 吾期日御子の神身の大御寶と 久方の天の詔琴  我も亦 神の御事の中にして

われといふ  わがみ     わがこころ     わがもののすべてをば       わがおほきみの みたてぞと
我と云ふ我が身 我が心 我がもののすべてをば 我が大君の御楯ぞと 

いまたちいでて    ひとのよを    かみよとすべく    ひとみなを     かみとなすべく     ここになも 
今立ち出でて 人の世を 神代とすべく 人皆を 神と成すべく 茲になも

わがとるわざの  あまつつかさに  くにつつとめに  ささげまつり  つかへまつる
我が執る業の 天津職に 國津努に ささげまつり 仕へまつる

あかきこころ  きよきこころ  うつくしきこころ  よきこころ  まことすくなるこころばせを  うけよさしたまへと
明き心 清き心 美しき心 善き心 正誠正義を使貫徹給へと

ねきまつり  ことほぎまつり  まつりまつる。
祈きまつり 壽ぎまつり 祭りまつる。

まつりては  たてまつる  さちさちのみてくらを  たひらけく やすらけく きこしめせと  つつしみかしこみて  まうしまつる。
祭りては 献る幸々の幣帛を 平けく安らけく 聞こしめせと 敬み畏みて 白しまつる。

あまてらすおほみかみ  たけはやすさのをのみこと  すめむつみかむおやのかみ  ひこむつみおやのかみ 
天照大御神 建速須佐之男命 皇睦神祖神 彦睦乃祖神 

ここのみまもりのかみ  ふるさとのうぶすなのかみ  ことわけ  
此處鎮守神 生國産土神 辞別

ももやほよろづみたまのかみ  なほびおほなほびのかみ  と  おほみなは たたへまつりて
百八百萬御魂神 直毘大直毘神 と 大御名は奉稱て

あめのみおや あめゆづるひのあまのさぎりくにゆづるひのくにのさぎりのみこと
天祖 天譲日天狭霧国禅日国狭霧尊


一二三四五六七八九十百千萬

あまてらすおほみかみ あまてらすすめおほみかみ あまてらしましますすめおほみかみ おほひひめめむちのみこと おほとひわけのかみ。
天照大御神 天照皇大御神 天照坐皇大御神 大日靈女貴尊 大戸日別神。


布留倍由良 由良斗袁布留倍。瓊奈斗母母由良 由良斗袁布留倍。

あまてらすおほみかみ つきよみのみこと たけはやすさのをのみこと と おほみなは たたへまつりて
天照大御神 月讀命 建速須佐之男命 と 大御名は奉稱て

いざなぎいざなみふたはしらみおやのかみ。
伊邪那岐伊邪那美二柱御祖神。


阿阿日賀一点昭々琅々。






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